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校長室から

校長室⑦ ~第1回卒業式~

 式辞

 卒業生との別れを惜しむかのように、名残雪が舞うこの良き日に、多くのご来賓の皆様、並びに保護者の皆様に見守られ、令和六年度の卒業式が挙行できますこと、心より感謝申し上げます。

 今、卒業証書を手にした43名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。卒業証書を手にした皆さんの、凜とした姿に、自分自身の未来を切り拓いていこうとする、強い決意を感じました。
 この6年間、皆さんは、様々な経験を通して、多くのことを学んできました。今年度は、五霞東小学校と五霞西小学校が統合し、期待と不安の中でのスタートであったと思います。
 でも嬉しかったのが、「五霞小学校になって良かったこと」という質問に、多くの子供たちが、「友達が増えたこと」と答えていたことです。人は、多くの人と接することや 多様な考えに触れることによって、人間関係を学び、そして広げ、成長していきます。
 
 皆さんは、五霞小学校で、そんな友達と学び合い、高め合いながら、多くの力を身に付けていきました。そして、本校の教育目標「生きる力に満ちた、心豊かでたくましい児童の育成」を実現するために、五霞小学校の初代6年生として、期待以上の活躍を多く見せてくれました。
 6年生になった当初は、先生方の指示に従っての行動でしたが、「修学旅行」や「運動会」などでは、自分たちで考え行動する姿が多く見られ、「自立」に向かっていきました。特に、先日行われた謝恩式は、皆さんのアイディア、力で作り上げていた姿に感動しました。

 そして、私が最も感激したのが、6年生が校長室を訪問し、一人一人が自分の夢について、思いを込めて語っていた姿です。皆さんの夢は、「看護師」「警察官」「スポーツ選手」「医師」「先生」「動物に関わる仕事」「介護士」「開発者」など、本当に様々でした。
 皆さん一人一人が夢をもっていることだけでも感激しましたが、それ以上に、その理由に心を打たれました。
「困っている人を助けたい」「人に喜んでもらいたい」「お父さん、お母さんの姿を見て憧れたから」など、
「誰かのために役立ちたい」「誰かのために夢を叶えたい」と思っていたことです。

 卒業生の皆さん、もう一度、伝えます。
 夢を叶える人生を送ってください。
 夢を叶えた自分の姿を強く思い続けてください。
 思いが強ければ、今、何をやらなければいけないのかが見えてきます。
 あとは、自分の可能性を信じて行動し、努力を続けましょう。

 4月から始まる中学校の三年間は、人生の中でも、かけがえのない貴重な時間になるはずです。思い通りにいかない時もあるでしょう。そんな時は、家族や先生、友達に相談してください。そして、最後は、自分でよく考え、決断し、勇気をもって行動してください。たとえうまくいかなくても、原因を考え、何度でも粘り強く挑戦してください。
 そして、「夢の実現」に向かって、一歩一歩、確実に歩んでいってください。

 皆さんが残してくれた様々姿は、五霞小学校の新しい伝統となり、下級生へと引き継がれていくことでしょう。卒業生の皆さん、本当にありがとうございました。

 保護者の皆さま、本日は、お子さまのご卒業、誠におめでとうございます。今、お子さまは、小学校の全課程を見事にやり遂げ、ここ五霞小学校から巣立っていきます。皆さまには、本校の様々な教育活動にご理解とご協力を賜り、感謝申し上げます。
 私どもは、明日からも、たゆみなく成長していく卒業生を、いつまでも見守って参ります。
 結びに、卒業生43名の前途に、幸多かれとお祈りし、式辞といたします。
 
 令和7年3月19日
 五霞町立五霞小学校長 鈴木勝久